参考事例

 
実際にお子さんを鑑定した内容を、ご依頼者(両親)さんのご好意により公開します。依頼をする際の参考にしてください。
(個人情報部分については一部伏せてます)
 

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◆西洋占星術によるお子さんの成長予測鑑定◆


<相談者さんプロフィール>

Aさん(2012年生まれ)
・支援級に在籍
・知識や考えに遅れがみえる
・あばれたりはしない

<ご両親からの質問時候>
・将来についての不安など
 
 
【鑑定結果】

<基本的な性格>

息子さんの基本的な性格は「人に可愛がられるタイプ」です。

人の環境の機微を理解するのが得意ですので、男子よりも女子、男性よりも女性とのほうが打ち解けやすいかもしれません。

可愛がられるタイプですので、小さいときは甘えん坊に見える可能性があります。そうすると親御さんによっては「こんなに甘やかすと努力しない子供になるのでは?」と考え、不安に感じることもあるかもしれません。

しかし、息子さんのようなタイプは「怖い人」「否定的な人」との相性が悪いです。正論や理屈で判断・評価されると息苦しさを感じ、心を閉ざしたりなげやりになる可能性もあります。

その分、自分のことを否定せずに話をきいてくれる協力者、理解者に対しては心を開き、相手を理解しようとします。今後の成長には、そのような「良き理解者」との出会いや確保が重要となります。

また良き理解者の方(先生、親、仲間など)から示された課題や勉強、社会での行動やふるまいについては、理解して出来るようになろうと努力ができるタイプでもあります。

息子さんの本来の性質は勤勉であり、社会のなかでどう馴染むか?を考えて行動することができます。もし、いまそこが遅れているように見える場合、まだ成長しきれていないだけ、もしくは適切な理解者・指導者にめぐりあえていないだけかもしれません。

周囲の大人からの理解、愛情、共感といったポジティブな感情に反応して心を開き、より成長しようとする意欲を発揮しますので、特に十代のうちは無理強いをせず、信頼してあげると良いと思います。

ただし、親御さんが精神的に疲弊してしまうと「信頼し理解する」という事自体が難しくなるのも事実です。そういう場合は、学校や行政サービス、ママ友パパ友、その他の好意的な方に頼ったほうがいいでしょう。


<学力、知識、知性の発達について>

中学、高校くらいまでの知性の発達についてですが、息子さんは見聞きした知識や情報などを内に溜め込み、それをある年齢までは溜め込んで自分の知性を熟成させるタイプにみえます。

こういう内向的なタイプの方は、自分の感じる感覚や世界観にひたってしまいます。そうすると喋ったり行動したり反応したりするということを後回しにしたり、大して重要なことではないと認識している可能性があります。

ただ内面での思考や感情活動は活発な可能性があるので、知性やIQが低いとはいい切れません。息子さんの脳内では、いまでも様々な刺激や情報、知識が忙しく統合中なので、「外部に対してどう反応していくか」という機構がまだ成長途中なだけではないか、と思います。

その分、息子さんの内面…思考や感情を外にだし、行動ができるようになると、息子さんの熟成されたユニークな感覚、視点、考え方、感性に周囲が驚かされるのではないでしょうか。

それに加え、息子さんは感情の機微に聡いため、対人関係やコミュニケーションについて学んで経験を積めば、敵を作らず仲間と協調する素養もあります。人の悩みの多くは対人関係だと言われますが、その対人関係が困らないような生き方ができる可能性が高いので、年齢を重ね経験を積むほど、人生自体が楽になりやすいと言えるでしょう。

ところで、息子さんの学力の向上については「好きなことをやらせること」がキーワードとなります。好きなことをやらせること、熱中することを通じて、学力や知識、それに伴う行動力や決断力が向上していきます。

例えば、もしも電車が好きなのであれば、親御さんのできる範囲で、実際に駅のホームまで電車に乗ったり、図鑑を買ってあげたり、電車のおもちゃで遊ばせるなどさせてください。
好きなもの(ここでは電車)を通じて、息子さんは自分の知識を増やし、それに伴って会話を増やしたり、行動をふやしたりします。ここで重要なのは「好きなものを通じて、さまざまな感覚を刺激し、それにより五感を駆使させる」ことがポイントです。

ただ電車を見るだけではなく、そこから本で調べる。電車のどういうところが好きか、考えや感情を話させる。自宅から電車を見るために、どういう経路でいくかインターネットで調べてみる。電車の時速の話から、距離と時間など算数・数学の話をする。電車の機構から、線路や電気回路の仕組み、電気工学や物理的な話題をふってみる。電車の路線をしらべることで、その路線の地理、歴史、天候や気象学にも触れる……

また勉強だけではなく、電車を見るために、歩いたり走ったり、空気を感じたりと、五感に刺激を与えて、脳を活性化することもできます。また、好きなことをするためには、体力や気力を整えないといけません。自己管理についても、徐々に考えられるように誘導してあげると、なお良いでしょう。

このように「電車」という好きなものをきっかけにすることで、学力をあげるための基礎的な土台(探究心や調査能力、体力や気力、自己管理など)を鍛えられますので、好きな物事はむやみに否定することはせず、むしろそれを使って積極的に学力や知性や社会的な行動力をのばしていく事をおすすめします。


<仕事や社会参加について>

社会参加は、仲の良い雰囲気、仲間、身内など、理解ある気のおける場所で行なうと良いでしょう。成人後の仕事なども、まずはそこからスタートさせたほうが良いです。

息子さんの仕事運や仕事の適性については、もしかしたら意外に感じられるかもしれませんが「多くの人と接する仕事」が向いています。

息子さんは基本的に、対人関係やコミュニケーションに才能があります。その才能を使って仕事をするのが一番評価されやすいです。人と人をつなぐ「ハブ」のような役割が得意ともいえましょう。

そうすると、まず思い浮かぶのが販売や接客業、カウンセリングやコンサルタント、アドバイザー、プランナー、相談員、各種セラピストなどの仕事です。業界や業態、勤務形態による向き不向きはありますので、本人が無理をせず我慢せず、気負わなくてもできるような仕事や勤務形態をおすすめします。

また、息子さんは好きなことに熱中するタイプでもあるので、熱中した結果、その領域の専門家になる可能性もあります。その場合、その知識を活用して社会に還元することで「仕事」として成り立たせるということも可能だと思います。


<おすすめの行動>

以上をふまえ、息子さんの成長におすすめと思われる事が【2点】ありますのでアドバイスさせて頂きます。あくまでアドバイスなので、絶対にやらなければならないという訳ではありません。参考としてお聞きください。

【1】大人の見守りのもと、SNSを使って情報発信をする

<仕事や社会参加について>の項目でお伝えしたとおり、息子さんの武器はコミュニケーション能力、対人関係です。

そのため、成人後の生活や人生を見据えて、今のうちからSNSを使い、不特定多数の方と交流してコミュニケーション能力を磨いておくと良いかな、と思います。

もちろんSNSにはリスクが存在します。ですが、ポイントを押さえ目標をきちんと設定すれば、効率よく短期間で「対人関係」能力や、それに付随する社会的な基盤を築くのに最適な場です。

「いいね」やDMをもらったとき、フォローされたとき、称賛されたとき、否定されたときの対処方法などを、若いうちからリアルな対人関係とは距離を置いて身につけられるというのは有利です。

失敗もするでしょう。でも親御さんの見守り下なら、それは挽回しやすいですし、未成年のうちの若気の至り、として笑い話にもできます。親の庇護下で軽く小さな失敗をすれば、成人後に致命的で大きな失敗をすることは回避できます。

SNSをするのであれば、息子さんの好きなテーマ、熱中する物事や趣味で行なうといいでしょう。X、インスタグラム、TikTok、Facebook、Podcast……文章か写真か画像か動画か音声なのか。ライブなのか編集ありきなのか。そのようなアプリ(プラットフォーム)選定の工程すら、息子さんの才能や能力を把握し、可能性を花開かせることに繋がるように感じます。

息子さんの将来を見据えるのであれば、あまり保護しすぎず、適切な時期に外部や社会へ情報発信してみるというのをおすすめします。


【2】お金の勉強、マネーや金融リテラシーについて勉強してみる

息子さんは、お金に対して興味・才能をお持ちの可能性があります。

そのため、子供向けのマネーリテラシー講座を受けるなど、小さいうちからお金、投資、税金、保険、商売、財務会計といった話題をふって、興味ある分野があれば勉強をされるといいでしょう。

もしかしたら将来の可能性として、金融や経済学を追求する学者、という道もあるかもしれません。社会の維持にお金は必要ですが、歴史をひもとくと「贈与」といった社会人類学的な歴史も関与してきます。お金というものを通じて、社会を良くしたいという壮大な理想を抱く可能性もあるかもしれません。

お金、貨幣、経済、資本主義や共産主義など、お金にまつわる学問で興味をもつものがあるようでしたら、学ばせてあげると良いですし、思わぬところで息子さんの才能を目の当たりにするかもしれません。

さいきんは金融系企業が、子供向けのお金に関するセミナーや授業も行っているようです。そういう機会も有効活用していただければと思います。

(以上)