胸の違和感や動悸

「胸の違和感」「胸がつまる、嫌な感じ」「動悸」などを訴えられる患者さんが来院されます。

もちろん皆さん、最初は心臓の病気(狭心症、心筋梗塞など)を疑い、病院に行かれて画像診断や心電図(24時間ホルター心電図検査)など検査を行われています。それでも異常がでない方が当院に相談に来られているのです。

心臓自体に問題がなくても、胸の違和感は起こりえます。下記に、実際にあったケースをもとにご紹介します。

自律神経失調と感情ストレス

心臓の動きも自律神経(交感神経と副交感神経)によって制御されています。

この神経の働きがストレスなどで上手くいかなくなると、心臓の調子が悪くなります。具体的には急にドキドキバクバクしたり、脈が1回飛ぶなどの症状がでます。

↓心臓に関わっている自律神経。こんなかんじ。
心臓の自律神経

このような状態が慢性化すると、患者さんご自身は「私の心臓は大丈夫なのか?」と不安にかられます。そうなると、いくら病院で「異常なし、問題なし」と言われても「医者が見落としているだけで実は何かあるのでは?」と疑心暗鬼になります。

疑心暗鬼が続くということは、自分自身でストレスを心臓にかけているようなものです。そして気分が落ち込み、自律神経失調にも拍車をかけます。このような負のサイクルが続くことで体調が全体的に悪くなってしまいます。

また、ショックな出来事(親しい人の死など)がきっかけで、胸に違和感を覚えはじめたというケースもあります。

上記のような場合は、自律神経のバランスを調える施術を行うと違和感が改善されます。

肋骨、胃や食道、気管支など

「胸の違和感」=「心臓の不調」と考えがちですが、実はそればかりではありません。

心臓の近くには、気管支、肺、食道が存在しています。胸にあるこれらの臓器は、「横隔膜」という壁によって、お腹の臓器(胃、肝臓、小腸大腸など消化器)と隔てられています。

↓心臓周辺はこんな感じでミッチリ。
心臓周囲画像

もし気管支や肺、食道の調子が悪ければ密接している心臓にも影響がないとはいえません。胃は横隔膜に隔てられていますが心臓のすぐ下にありますので、この関係も見逃せません。

また胸の内臓を包んでいるのは肋骨や多くの筋肉です。姿勢が悪く、呼吸が浅い方(もしくは喘息がある方)は、胸の骨や筋肉の可動性も落ちていることが多いですし、内臓にも負担をかけていることがあります。

肋骨や筋肉の可動性をしらべてゆるめてあげると、胸の違和感が改善されるケースがあります。また副産物として呼吸が楽になることもあります。心臓にばかり意識がいきがちですが、その他の部分に原因が隠れているのかもしれません。

最後に

「胸の違和感は整体で治る」と言いたいのではありません。病院の検査で異常がなく、他に改善する方法が見つからずに困っている場合は整体が役に立つケースがありますよ、ということです。

その場合、まず気になる整体・施術院を調べ、「胸の違和感の施術実績があるか」を聞き、改善させた実績があるところに行かれたほうが良いでしょう。

胸の違和感や動悸は、周囲に理解されづらく、孤独に悩みがちな症状であり、そのお辛さは察するに余り有ります。この記事が悩まれてる皆さんの一助になれれば幸いです。