「ダメ。ゼッタイ。」では救わない。依存症の解決は欲求を許して賢くなること

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こんな記事を読みました。

「ペットボトルの水を見るだけでクスリを思い出す」 覚せい剤依存症患者の日常と治療
http://www.buzzfeed.com/satoruishido/kakuseizai-interview#.nl27qqWwG

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の松本俊彦氏(薬物依存研究部長)による、薬物依存のお話です。

読んでいくと、薬物依存にかぎらず他の依存、さらには「普通の人の普通の生活」にも参考になる言葉が出てきます

-例えば、子育て。例えば、ダイエット。

↓ ↓ 以下、千鳥整体師が気になった部分をいろいろ引用。

「罰するだけでは治りません」
(略)
病気ですからね。刑罰で回復するくらいなら、いくらでも罰すればいいですけど、そんなエビデンスはありません。

覚せい剤の依存症って、簡単にいうと脳がクスリによる快楽でハイジャックされている状態なんです。

薬物依存が怖いのは、その人の本質が変わることなんです。

みんな、大事なものがありますよね。家族、恋人、仕事、お金、趣味…。大事にしている価値観があると思うんです。
薬物はこの順位を全部ひっくり返すんですよ。はまっていく人に共通しているのは、やはりなんらかしんどい経験があることです。ストレスだったり、痛みだったり。そこで、手をだす。

(中略)

――本人も苦しいものなんでしょうか。

それは苦しいですよ。
家族や友人にウソもつきますけど、本当に騙しているのは誰かというと、自分自身ですからね。

反省なんて、してもしなくてもいいから、治療のプログラムを受けてほしい。

でも、気持ちで解決できるほど、依存症って甘くないんです。

意志が強ければやめられる。これは間違った考えですよ。

だから、欲求があるっていうのを認めるところから始める必要があるんですよ。
「やめられない、とまらない」病気なのだから、もっと素直に「やりたい」って言わないといけない。
自分にウソをついてはいけないのです

――松本さんのプログラムでは素直にやりたいって言っていいんですか。

もちろん。彼らは「やりたい」と言っている間はやらないものです。欲求を自覚して、コントロールできている証拠なんですね。
(略)
もっと言うとね「今朝、クスリをやってしまった」と告白したら、それは賞賛の対象ですよ。よくぞ、言ったと。

――「使った」と言っていいんですか。

いいですよ。さっき、優先度が変わるという話をしましたね。クスリを使ってもいいから、安心して使ったといえる場所を作ることが大事なのですよ。
薬物で人生がめちゃくちゃになっているのに、まず生きて、病院までやってきたということを肯定したいですね。

――でも、犯罪ですよね。医師が知ったら警察に通報するって思いますけど…。

まず、覚せい剤に関して、そもそも医師に警察への通報義務はありません。
医師として患者の治療、守秘義務を優先してもいいのです。医師が公務員の場合であっても、医師としての裁量によって治療、守秘義務を優先させることは許容されるという考えに立ちます。だから、通報することもありません。

――それは知りませんでした。
これって医師でも知らない人がいるんです。特に正義感が強いタイプです。

あと「ダメ。ゼッタイ。」とか「覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか」といった標語がありますよね。
この標語がとても力を持っていって、日本はある意味成功しています。覚せい剤に手を出す人は少ないですからね。
でも、そんな社会で手を出した人は多くの人たちから「ダメな人」「おかしな人」扱いされて、排除されていくわけですね。治療からも排除されている。
少年院で、薬物を使った子供たちと話すことがあるんですよ。通ってた中学校で、薬物乱用防止の講演があったかと聞くと、警察の人がきてやったといいます。
「どう思った?」と聞いたら、彼の父親がちょうど覚せい剤で逮捕されたときに重なっていたと言います。講演を聞いた彼はこう思ったそうです。
「あぁ、俺の父親は人間じゃないんだ。人間じゃないやつの子供は人間にはなれないな」。その後、彼は自分から悪いグループに接近して、覚せい剤に手を出すんですね。

長文ですが、非常に参考になります。医療関係者や、整体・カイロプラクティックなど代替医療従事者も一読されることをおすすめします。


先日、清原選手が騒がれていたけど、色々あって、脳がハイジャックされているだけだと思うの(・∀・)