加藤茶さんとパーキンソン症候群

1週間ほど前、「ドリフターズの加藤茶さん(加トちゃん)がパーキンソン症候群だった」というニュースがありました。

産経ニュース – 加藤茶「パーキンソン症候群」だった 昨年出演の番組でろれつ回らず重病説

いくつかニュースを見ていくと「複数飲んでいる薬の一つがあわず、パーキンソン症候群と診断された」という旨が報道されています。

ここから察するに加藤茶さんはパーキンソン症候群のひとつ「薬剤性パーキンソニズム」だったのかな?と考えられます。

パーキンソン症候群とはどういうものなのかを、ちょっとまとめてみました。

パーキンソン症候群ってなに?

パーキンソン症候群とは「”パーキンソニズム”という症状を起こすけど、パーキンソン病ではないよ」という状態を指します(※注)

パーキンソニズムには主なものとして下記4つがあります。

2-2
「病気がみえる 脳・神経」より

<四大症状>

◎手足のふるえ(安静時振戦)
◎動けない、動作がおそい(無動)
◎筋肉のこわばり(筋強剛)
◎前かがみになりやすい、転びやすい(姿勢反射障害)

パーキンソン”病”の場合、原因はの中脳の「黒質」と呼ばれる部分に異常があることでドーパミンが欠乏した結果、大脳基底核に異常がでるため、上記症状が現れると考えられています。

しかし、パーキンソン”症候群”の場合は、ドーパミン欠乏による大脳基底核の異常ではなくても症状があらわれます。そのため、パッと見ると「パーキンソン病」みたいな患者さんも細かく調べて「病」なのか「症候群」なのかを判断する必要性があります。

そうしないと、治療や薬や対処法が全く異なってくるからです。

※注……パーキンソン病含めて広い意味でパーキンソン症候群とする場合もある

薬剤性パーキンソニズムってなに?

さて、加藤さんがなったと思われる「薬剤性パーキンソニズム」の場合、実はお医者さんから処方された飲み薬で発症します

対象となるのは、抗精神病薬や抗うつ剤、胃薬(抗潰瘍薬)、頻尿の治療薬、血圧をさげる薬、認知症の薬などなど。実に幅広い範囲の薬(精神科、消化器科、循環器科、内科など)で引き起こされる可能性があるんです

パーキンソニズムを引き起こす薬の一例(クリックすると大きくなります)
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「病気がみえる 脳・神経」より

これらの薬は、大脳の”線条体”と呼ばれる所にあるドーパミン受容体をブロックするなどして、頭のなかでドーパミンがうまく働けなくなるようにしてしまいます。その結果、パーキンソニズムが引き起こされるのです。

↓線条体(赤い部分)

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wikipediaより

そのため、加藤茶さんだけではなく誰にでも・・・毎日沢山の薬を飲んでいる方や、処方された薬との相性によっても「薬剤性パーキンソニズム」が現れる可能性があります。

もしもご家族や自分自身に、手足の震えや筋肉のこわばりなど怪しい症状があった場合は、薬の確認も含めてすぐにお医者さんに相談してください。

最後に

さて、加藤さんは今は症状が落ち着いていらっしゃるそうです。

ですが、今回ニュースをみて感じたのは、加藤さんとその奥様に対する批判の多さです。

批判をする方の多くは、多分加藤さんのことが大好きで、心配されているのだと思います。ですが、加藤さんからしたら身内が批判にさらされてどう思われるでしょうか?その批判が、加藤さんご自身の体調を悪化させるストレスとなっていないでしょうか?

私は、加藤さんご自身や家族の関するゴシップ記事には興味がないし、見たい・読みたいとも思いません。

「8時だよ!全員集合」や「カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ」を見てきた人間にとって一番望むことは、子供のころから大好きな「ドリフターズの加トちゃん」として、いつまでも元気な姿でいてほしいということです。

奥様を庇う加藤さんを移すよりも、「カトちゃんぺ」「ちょっとだけよ~」というオフザケをしている”加トちゃん”の姿を私は待っています。


「カトちゃんぺ」は子供の頃の定番モノマネでしたね(年がばれる)