ためしてガッテン「驚き!最新ねんざ治療 「3日安静」の大誤解(5月13日放送)」を見ました。
捻挫は年をとってから爆発する爆弾のようなものだよ!という内容でした。簡単に言うと
・捻挫をする
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・捻挫をすると「前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)」という靭帯を痛める
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・でも若い時の捻挫なら、他の筋肉で痛めた靭帯部をカバーする
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・年をとって体の筋肉が落ちてくると靭帯をカバーできなくなってくる
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・足の関節やヒザ、腰など思いもよらない場所に痛みがでてくる
という流れです。
前距腓靭帯がキチンと機能しているかどうかを見るポイントは「左右の靴底の減り方」を見ること。左右でアンバランス(片足だけ外側部分が大きくすり減ってるなど)な人は、どちらかの足の関節部分に危険を抱えている可能性があります。
この対処法として、番組内では足の筋肉(腓骨筋群)を鍛え、結果的に前距腓靭帯を回復させる運動(かかと上げ運動)を推奨していました。
→かかと上げ運動のやり方はこちら
関節が緩すぎるケースは意外と多い
さて、捻挫はアクシデントにより「靭帯が切れて足の関節がユルユルになってしまう」状態ですが、捻挫以外にも「関節が緩くなる」ケースは案外あります。
よく見るのはヒザと首です。
ヒザが痛いけど、骨や軟骨に問題がない場合は、膝関節を支える靭帯や筋肉が緩んでいることがあります。
頭痛や目まい、肩こりの方で、首の骨(頚椎)が固くなっている・・・と思いきや、緩くなっていることがあります。その場合、鎖骨、胸骨、肋骨、頭蓋骨がガチガチに固まり柔軟性がない事が多いです。
「締め付けすぎ」も困りますが「緩くなっている」状態はそれ以上に面倒です。ガチガチより良さそうに思えますが、緩いと関節が動きすぎてしまいます。
関節が動きすぎると、関節部分の骨や組織が触れすぎてしまい、軟骨部分が削れたり負荷がかかったりするリスクが上がります。
当院では患者さんを見るときは足首の関節や下半身全体の動き、軸を見るようにしています。大体の人が捻挫を経験しており、それによって患者さんご自身が無意識のうちに足を悪くしている事が多いからです。
足の調子が悪い方は「締まり過ぎ」ではなく「緩んでいる」かもしれないということは頭の片隅においたほうが良いかもしれません。緩んでいるのに、さらにもみ解したり緩むような施術を行うと悪化する可能性があるからです。
以上、ご参考までにm(__)m