地下30メートルの巨大トンネル-対ゲリラ豪雨の京都防衛ライン

昨日、京都の地下30メートルにあるトンネルに行ってきました。

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きっかけはこちらのミニツアー↓

【塩小路幹線】地下30m、雨水をためる巨大トンネルを探検しよう
~京都の地下に“宇宙船”!?普段は立ち入り禁止の工事現場へ~

観光客だけではなく、京都人も知りたい・参加したいミニツアーを色々企画してくれる会社さんです。今回のように「大人の社会科見学」的なツアーもあります。

私が参加したのは京都市上下水道局の方がガイドのミニツアーで、まだ工事中で普段は立入禁止のトンネル「塩小路幹線」に行ってきました。

塩小路幹線ってなに?

塩小路幹線は東本願寺・渉成園の北側(上珠数屋町通り沿い)から堀川通りまでの約1.7kmに渡るトンネル状貯水池です。平成24年5月から工事がはじまり、現在全体の93%の進捗で工事がおわっています。

京都市の一番下、地下30メートルに存在し、上珠数屋町通から河原町通→七条通→東洞院通→塩小路通を経由、堀川通を過ぎた地点でゴールとなります。

▼こんな感じ(赤線が塩小路幹線)
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※京都市上下水道局さんの資料より

1万3600 m3(立法メートル)の体積をもつこのトンネルに、4本の下水道幹線が合流することで、下水を貯められるわけです。

▼下水管線合流の概要図
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※京都市上下水道局さんの資料より

塩小路幹線の存在意義

なぜこんなトンネル工事が必要なのか?実は、京都駅周辺は浸水しやすい”谷”となっている地域。

▼下京区ハザードマップと重ねあわせた塩小路幹線
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※京都市上下水道局さんの資料より

濃い水色の部分が浸水しやすい地域なのですが、京都駅周辺は濃い水色に囲まれています。

昨年の8月にも京都駅が浸水したり(参考)、マンホールから下水が噴出したり(参考)しましたよね。これらはゲリラ豪雨によって下水の処理能力がパンクしたことが原因です。

そこで、もともとある4本の下水道幹線にながれる水を塩小路幹線に放出することで、下水処理能力のパンクを回避しようということです。

京都ならではの下水事情

もうひとつ理由があります。

京都市には海がなく、川しかありません。そういう地域では大雨が降った時に下水をバンバン川に流すと氾濫し、下流地域に二次災害をひきおこします。そのため、ゲリラ豪雨が起こっても「水をどこに・どのタイミングで流すか」というのは大きな課題だったんです。

また、京都市の下流には大阪府も隣接しています。京都市が「下水」として流したものは大阪の「上水」です。つまり、京都はできるだけ下水を綺麗にして大阪に渡さないといけない責任があります。

塩小路幹線は大量の水を溜め込めるので、大雨がおさまったら水を下水処理施設に送り出し、綺麗にしてから大阪に渡すことができます。また、将来的には塩小路幹線自体に下水処理機能を持たせるということも夢ではありません(※現在その機能はありません)。

以上のような理由で、塩小路幹線は工事が進められているのです。

ということで中に入ってみた

・・・と、前置きが長くなりましたがいざトンネルの中へGO!

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ここが塩小路幹線のスタート地点の工事現場。防音のためこんなふうにしているそうです。

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工事現場の中はこんな感じ。

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上下水道局や工事現場の方から説明を聞く。実はとても面白い。もっと聞きたかった・・・。

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トンネルに使われている資材の説明。この鉄材を円形に組んで使います。

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それではトンネルへGO!地下30メートルの世界へ!

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途中の階段から下を見るとこんな感じ。下りなので結構怖い。

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下から上を見上げたところ。ちょっと感動する。

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ここがトンネル内。なんか宇宙っぽい!!(←とぼしい表現力)

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鉄のトンネルを進んでいると、コンクリ工事をしている地点へ到達。

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鉄のトンネルはコンクリートに覆われて完成。これからゴールまではコンクリ作業が終わった所。

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4本の下水道幹線が合流するうちの一つ。上から水が流れ落ちてくるんだそうです。

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まるで雪のトンネルを進んでいるような、不思議な世界。ちょっと幻想的。

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地下鉄烏丸線の真下に到着。烏丸線よりも8メートル下ですが電車の音が聞こえてきましたよ。

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ゴールに到達!ここまで約1.7キロの道のり。

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ゴール地点から上を見上げたところ。宇宙っp(略)

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長かったような短かったような1.7キロ。

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最後に、階段を使って地上に出ますよー。

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こんな感じで登っていきます。

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階段は狭いし急だし下が透けて見えるしでちょっと怖いw

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地上に到達。ゴールは京都リーガロイヤルホテルのすぐ近くです。

感想:とても楽しかった!

普段は一般人立入禁止の地域に入れた!というプレミア感もさることながら、上下水道局の方のお話もとても面白く、聞いててワクワクしました。

文字にすれば「下水を貯めるだけの施設」なんですが、いかに京都市の水災害をなくすか、いかに水を綺麗にして大阪の人に渡すかというお話も聞け、将来への展望や責任感という点でもグッと来ました(個人的にはNHKのプロフェッショナル的番組にしてもらいたいくらい)

こういう現場を見ていると、決して安くはない上下水道料金を毎月払っているのも「共益」の観点で仕方がないなと思えましたよ。

ただ残念ながら、こういった情報(大切な工事をしていることや、現場の方の責任感、治水の展望)がなかなか表立ってこないこと。今回のツアーの前に情報収集をしてみたのですが「塩小路幹線」についての情報はほとんどありませんでした。また、子供向けの施設見学は行われているようですが、これこそ「大人の社会科見学」でやっていい内容だと思います。税金を払っているのは大人ですし(笑) 実際、今回の参加者は平日昼ということもあり、かなり年配の方が多かったです。

いまはインターネットの時代なので、こういう事こそHPやtwitterを活用して情報発信をしてほしいです。京都市上下水道局には「澄都くん」というTwitterアカウントもありますが、まだまだおとなしい。ふなっしーを見習って、もっとこういう情報やイベントをキレッキレにおもしろく企画・発信して欲しいなと思いました。

ともかく楽しい「社会科見学」でした。ありがとうございました!


社会科見学は大好物です(^p^)

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京都の女性整体師によるアレコレ。心、感情、意識、観念を変えることで、体の不調や人生も変わるということを色々書いています。
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